累計で5000億円以上の世界興収を記録している｢ジュラシック｣シリーズ最新作にして完結編｢ジュラシック・ワールド／新たなる支配者｣の来日記者会見が7月28日（木）に行われ、コリン・トレボロウ監督、ブライス・ダラス・ハワード、ディワンダ・ワイズが登壇した。また、｢妻が出産したばかり｣と明かしたクリス・プラットは来日が叶わずリモートでの参加となったが、｢絶対に会見には参加しなければと思ったから、この機会を与えてくれてありがとう！｣と言って、｢＃1FAN｣と書かれたセンスを持ちながら、おちゃめな姿を見せた。

全米で6月10日に公開され、初登場1位を記録し、その後もヒットを続けている本作は、世界中へ放たれた恐竜たちによる｢支配か？共存か？｣、そして30年に亘る壮大な物語の結末が描かれる。今回は｢ジュラシック・パーク｣シリーズで活躍したサム・ニール演じるアラン・グラント博士、ローラ・ダーン演じるエリー・サトラー博士、前作でカムバックしたジェフ・ゴールドブラム演じるイアン・マルコム博士も登場している。

旧シリーズのレジェンド・キャストとも言える3人との共演についてクリスは｢僕とブライスは10代の頃に1作目を観ていたので、30年が経ち、アイコンとも言える3人と共演できるなんて、僕のキャリア史上No.1と言えるくらい光栄なことでした｣と語り、ブライスも｢12歳の時に『ジュラシック・パーク』を観たからこそ、映画に出たいと思うようになり、まさかその物語の一部になって3人と共演できるとは思いもしませんでした。3人はとても楽しく、才能があり、思いやりのある方々で、全てが彼らによって高められた気がします｣と明かした。

今回初参加したディワンダも｢レジェンド・キャストである3人は、まさに憧れの人たちで、ジェフは毎晩素晴らしい音楽を聞かせてくれて、サムはおいしいワインを提供してくれるし、ローラは究極のいたずらっ子として楽しい時間を過ごさせてくれました｣とコメント。また、完結編を迎えるにあたり、シリーズの生みの親であるスティーヴン・スピルバーグとはどんな話をしたのか尋ねられたトレボロウ監督は｢それぞれの登場人物たちについていろいろと話し合い、旧作の3人をはじめ、クリス、ブライス、そしてディワンダが、皆さんから愛されるキャラクターになるように議論を重ねました｣と明かした。

ここで、日本語吹替版キャストを務めた玉木宏、伊藤沙莉、満島真之介も登壇。玉木は｢明日から公開なので、楽しみにしている沢山の方々に観ていただけるのは本当に嬉しい｣と挨拶し、クリス演じるオーウェンがマルタ島で繰り広げる恐竜とのバイクチェイスシーンに興奮したと明かすと、クリスは｢まず、玉木さんには素晴らしい声をキャラクターに与えてくれて感謝したい。あのシーンは、みんなの力が合わさって素晴らしいシーンになったと思うし、最新鋭のトリックも使っているので、今まで観たことのないものになっているよ｣と自信をのぞかせた。

また、満島が｢演出で苦労した点は？｣と監督に聞くと、｢こういう映画はいつだってチャレンジングです。クリスが言ったバイクチェイスのシーンは、かなりCGを使っていると思われるかもしれないけど、実際にオートバイや恐竜たちも動かしているんだ。それと、(ブライス演じる)クレアが水の中にもぐるシーンがあるんだけれど、恐竜が上からフーっと息を吹きかける部分が思い描いていた通りになって、気に入っているシーンの一つだよ｣と明かすと、満島は｢完結編の監督はプレッシャーも大きかったと思うんですが、いろんなシーンに愛情をもっていらっしゃるのがわかりました｣と感動の表情。

ディワンダ演じるケイラの吹替を担当した伊藤が｢大変だったシーンは？｣と聞くと、ディワンダは｢どのシーンも難しかったけど、最初の撮影が氷上のシーンで、アクションも慣れてないし、ツルツル滑るし、大変でした。でも、クリスや監督が全力でサポートしてくれて、転んでも絶対に受け止めてくれるクリスに感謝しています｣とコメント。伊藤も｢氷上のシーンが大好きなんですが、最初の撮影だったとは思いませんでした｣と驚いて見せた。

また、恐竜との共存は可能か聞かれたブライスは｢クリスがいてくれさえすれば大丈夫！｣と言って笑い、クリスも｢なんとかなるよ！それに、共存ということになったら、ブライスとも、もっと時間が過ごせるしね！｣と応え、息の合ったところを見せた。最後にクリスは｢まず来日できなくて残念だったけれど、日本のファンの皆さんを愛しています。7年間、よき友人であり、ファンでいてくれて本当にありがとう。明日公開なので、とにかく観に行ってください。愛情を込めて作ったので、前もって『観に行ってくれてありがとう』と伝えておきます｣と言って締めくくった。